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ニュース・フラッシュ

鉱種:
コバルト ニッケル
2019年11月13日 シドニー Whatmore康子

豪:Independence Group社、Panoramic社に対し買収を提案

 2019年11月5日付けの地元メディアによると、豪WA州でNova Ni鉱山を操業するIndependence Group(IGO)社は11月4日、同州Kimberley地域のSavannah Ni・Co鉱山を操業する豪Panoramic Resources社の買収提案を発表した。IGO社は、Panoramic社株を1株当たり0.476A$と11月1日の終値に42%のプレミアムを加算した額で買い上げるとPanoramic社株主に申し出ており、買収が成功すれば買収総額は約312mA$となる。一方、Panoramic社は株主に対し、経営陣による評価完了までIGO社の買収持ち掛けには応じないよう呼び掛けている。IGO社のPeter Bradford社長は「Panoramic社の買収は、自動車市場が電気自動車(EV)の普及といった大きな転換期を迎える中、Niが利益性の高い鉱種となるという期待に基づいている」と述べた。Panoramic社の買収には、豪Western Areas社も関心を示しているようで、同社のDan Lougher社長はメディアの取材に対し、「Panoramic社の資産取得においてはIGO社と競合することも検討している」と答えた。下落するNi価格の影響を受けて2016年以降、WA州のNi鉱山は減産や休山が相次いだが、IGO社はBHP Nickel West社やWestern Areas社と並び、価格低迷期も硫化Ni鉱山の操業を継続する3社のうちの1社だった。

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