ソロモン諸島：豪Axiom Mining社、ソロモン諸島の外国投資ライセンスが無効に

　2019年11月5日付けの地元メディアによると、San Jorge Ni鉱山を操業する豪Axiom Mining社は、ソロモン諸島政府より外国投資ライセンスであるForeign Investment Registration Certificates（FIRC）を無効とされた。Axiom Mining社によると、ソロモン諸島政府は同社の子会社であるAxiom KB社とAxiom Nickel社が州事業ライセンスを取得していないことや年次投資調査を実施していないことを理由に、FIRCを無効としたという。Axiom Mining社はこれに異議を唱え、訴訟を起こす構えであるとしている。ソロモン諸島政府は、これまで関係が緊密であった台湾から中国に国交を切り替えており、Axiom Mining社が保有を主張する探鉱鉱区の1つも香港拠点のBintan Mining社に付与している。豪州政府はこれに対し、Bintan社のボーキサイト運搬船が2019年初頭にソロモン諸島の海岸で重油を流出させて甚大な環境汚染を招いたことを背景に懸念を示し、ソロモン諸島政府に対し「Axiom Mining社はソロモン諸島の法律に則ったうえで正当に扱われるべき」との抗議を行った。