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豪:BHPなど大手3社による増産により、2020/21年度には鉄鉱石輸出量が869百万t超となる見通し
2019年11月8日付けのメディアによると、豪産業イノベーション科学省が発表した2019年7~9月四半期の報告書において、豪州の鉄鉱石輸出量が2018/19年度の820百万t、2019/2020年度の852百万tから2020/21年度に869百万tと増加することが予測されている。同報告書はこの予測を、BHP、Rio Tinto、豪Fortescue Metals Group社といった鉄鉱石生産大手3社がそれぞれWA州Pilbara地域で推進するSouth Flank、Koodaideri、Eliwanaなどの鉄鉱石プロジェクトが生産と輸出を開始することに基づくとしている。Rio Tintoは、Koodaideriプロジェクトにおいて2021年後半までに年産43百万tレベルでの生産を開始し、その後70百万t/年まで増産する計画のほか、三井物産、日本製鉄とのRobe River鉄鉱石JVも新規鉱床開発により生産量を維持する見込みだ。また、BHPはSouth Flankプロジェクトの生産を2021年に80百万t/年で開始し、Fortescue社はEliwanaプロジェクトの生産を30百万t/年で2020年12月より開始予定である。一方、豪州の鉄鉱石輸出額について同報告書は、2019/20年度は鉄鉱石価格の高騰により81bA$と2018/19年度の76bA$から増加するものの、2020/21年度は鉄鉱石価格の下落で65bA$に低下すると予測している。
