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鉱種:
2019年11月20日 金属企画部 小口朋恵

チリ:Chuquicamata銅鉱山、坑内掘りへ完全移行後の2026年に140千t/日の鉱石生産を目標

 2019年11月18日付け地元紙は、CodelcoのChuquicamata銅鉱山の露天掘りは2020年が最後となり、坑内掘りへ完全移行後の生産量増加を予定しており、それには新たに導入したベルトコンベアが鍵となると報じている。
 坑内掘りへの移行にあたり、5bUS$を投資し、坑内から採掘した鉱石をベルトコンベアで粉砕機まで15km輸送するシステムを構築した。しかしこの運用開始後、重大な欠陥により通常操業時に危険があることが判明したため、輸送を更に9km延伸することとなった。その後2019年4月に試運転を行い、当初計画より5か月遅れの2019年9月から通常運行している。この間、鉱石は坑内からトラックで輸送していた。
 現在は、2019年9月に就任したOctavio Araneda新総裁の下、このベルトコンベアで80千t/日以上の鉱石を輸送しており、2019年後期の鉱石生産量は(対同年前期比)30%増加を目標としている。今後は、2026年頃に140千t/日の鉱石生産と、320千t/年の銅精鉱生産を目指している。同社は、このベルトコンベア導入により73mL/年の燃料を削減でき、PM10の発生を97%抑え、エネルギー消費も削減できると述べている。

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