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ペルー:Tamayo元エネルギー鉱山大臣、鉱業プロジェクト許認可手続き簡素化の必要性を主張
2019年11月13日付け地元紙によると、Tamayo元エネルギー鉱山大臣はペルー鉱業技師協会での講演において、ペルー鉱業の地質ポテンシャルはチリやメキシコを上回っているにもかかわらず、新規プロジェクトの実施に必要な許認可の取得に時間がかかりすぎるために、投資先としての魅力が失われる結果となっていると説明した。
さらに、最大の問題は政府がプロジェクトの許認可手続きの審査期限を全く履行できていないことだとし、鉱山企業は探鉱段階において合計7つの機関に対し手続きを行わなければならず、承認まで最大2年の期間がかかっているとしたほか、エネルギー鉱山省、環境省、農業省が自ら定める手続きの期間を履行することは実質的に不可能な状態にあると説明した。
その上で、政府はこの問題の解決に向けてより積極的に取り組むべきだとし、例えば行政沈黙承認制度(政府からの返答がない場合には、手続きが承認されたとみなされる制度)の復活を検討するべきだと意見した。
さらに、世界最大の探鉱投資対象国であるカナダや豪州に比べて、その探鉱投資額は半分程度の規模でしかなく、その結果ペルーにおける金や亜鉛、鉛の埋蔵量は今後20年分ほどの規模しか確認されていないと説明した。
