加：BHPが新CEOを指名、SK州のカリウム事業に対する関心が高まる

　BHPは最高経営責任者（CEO）に豪州鉱物部門責任者のMike Henry氏を指名したと発表した。同氏は、SK州のJansenカリウムプロジェクトの第1フェーズの建設のために5bUS$の投資決定を行うこととなる。本プロジェクトが実行された場合、年間約40百万tのカリウムが生産され、SK州の加Nutrien社等のカリウム生産企業との需要と供給のバランスが大きく変わる可能性がある。
　現CEOのAndrew Mackenzie氏は化石燃料以外での事業の多様化を目指す長期戦略の一環として、Jansen鉱山への投資事業を進めている。しかし、プロジェクトが開始された時期と現在ではカリウムの市場環境は変わり、事業の実効性やコスト回収への懸念があることから、Henry氏はMackenzie氏ほどJansen鉱山にはコミットしないだろう、と考えるアナリストもいる。
　Mackenzie氏は2020年6月までCEOを務める予定で、Jansenプロジェクトの最終投資決定の期限は2021年2月に設定されていることから、Henry氏が早急に結論を出すことはないと予想される。