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ニュース・フラッシュ

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2019年11月26日 リマ 栗原健一

ペルー:Southern Copper社、Arequipa州政府によるTia Maria銅プロジェクトエリア返還要求を拒否

 2019年11月20日付け地元紙によると、11月4日に、Arequipa州政府がSouthern Copper社に対し、Tia Maria銅プロジェクト実施エリアである49haの土地を、10営業日以内に返還することを要請する文書を送付した件に関し、Southern Copper社のLostaunau広報部長は、同社は当該エリアの法的な所有者であることから、返還の求めには応じないとの方針を明らかにした。
 この土地は、Islay郡のPampa Cachendoエリアに位置しており、2015年から2017年にかけて当時のArequipa州政府からSouthern Copper社に対しTia Maria銅プロジェクトの実施を目的として用益権が付与されたが、2019年7月にCaceres現知事の判断で取消が決定された。なお同州政府のPaz法務顧問は、Southern Copper社が自主的な土地の返還を行わない場合、警察による強制排除も辞さないとの方針を示している。
 これに対してLostaunau部長は、既に州知事による権利濫用を告発済みである一方、強制排除のような過激な措置はさらに重大であるとし、Southern Copper社としてさらなる法的措置を検討する方針を明らかにした。

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