豪・米：豪政府、米政府とのクリティカルミネラルに関する共同プロジェクト実施の協定を締結

　2019年11月19日付けのメディアによると、豪州地質調査所（Geoscience Australia）と米国地質調査所（USGS）は11月18日、クリティカルミネラルに関する共同プロジェクトの実施に関する協定を締結した。同プロジェクトではクリティカルミネラル資源に関し、ポテンシャルマップの作成や定量的な評価、鉱化分布の地質的制約に関する共同研究、需給シナリオを理解するためのデータ分析機能の開発などに焦点が当てられる。また、豪・米政府は「エネルギー鉱物資源」に関してもMOUを締結しており、その中ではエネルギー鉱物資源のサプライチェーン確立の支援や技術開発に向けた金融支援に関して検討が行われる模様である。豪連邦Matt Canavan資源大臣は今回の提携について、「豪米の両国に機会と安心をもたらすものだ。米国はクリティカルミネラルを必要としている。豪州は、これらの鉱物の豊富な供給によって、レアアースを含む広範囲に亘るクリティカルミネラルの安定かつ信頼できる国際的な供給者の地位を確実にする」と述べた。