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ロシア:RCC社、Karabashmed社の近代化に12bRUB投資へ
2019年10月23日付けの地元報道等によると、Russian Copper Company(RCC社)は、2022年までにKarabashmed社(Chelyabinsk州)の生産能力拡大に約12.2bRUB(ロシア・ルーブル)を投資する予定である。
Karabashmed社の粗銅年産能力を約30%増の230千tに拡大し、銅アノードの新規生産部門(年産能力265千t)をスタートさせる予定である。このために製錬プラントに4基目の転炉を設置し、二重回転式鋳造機を備えたアノード炉2基を建設する。プロジェクト見積予算額は約6.5bRUBで、銅アノードの初生産は2021年を予定している。
Karabashmed社は、銅カソード生産向けにKyshtym Copper Electrolytic Plant(KMEZ(RCC社傘下))に銅アノードを供給する。Karabashmed社の能力増強により、KMEZの銅電解プラントの銅カソード年産能力は約65%増の230千tに拡大する。
アノード製錬部門の稼働開始までに、増加した炉・煙道ガスを利用した第2硫酸プラントが稼働を開始する。排出物処理の生産性向上に約5.7bRUBの投資が予定されている。
RCC社は、15年間で155bRUB以上を南ウラルの新規事業所建設と既存事業所に投資しており、Karabashmed社の近代化及び環境安全性向上に20bRUB超を投じてきた。2017~2019年には、Karabashmed社の化学製錬施設の設備更新プロジェクトを実施し、粗銅年産能力が170千tに拡大している。
