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ロシア:Norilsk Nickel社、2030年までの発展戦略を発表
2019年11月19日付けの地元報道等によると、Norilsk Nickel社は11月18日にロンドンで開催した投資家デーで、生産及び財務指標の最新情報、金属市場の予測、2030年までの同社の戦略的ビジョンを発表した。
Norilsk Nickel社は、自動車のハイブリッド化・電動化、排ガス関連法の厳格化により、今後10年以上にわたり同社製品の大幅な需要増加が見込め、同社の資源基盤により、世界的なクリーン・モビリティへの移行をサポートできるとしている。同社は2030年には自動車25~40百万台分の触媒生産に十分な量のPGMを世界市場に供給できるようになり、高品質ニッケルの生産拡大により、3.5~5.5百万台分の電気自動車(EV)用バッテリーパックの生産が可能となる見込みである。
また、埋蔵量が20億tを超えるTaimyr半島の鉱石年産量を75%増の30百万tに拡大すること、2030年にはニッケル生産を15~30%増の250~280千t、銅生産を20~40%増の520~560千t、PGM生産を30~95%増の160~205tに拡大すること、Talnakh鉱山群の総合的開発、合弁企業Arctic Palladium社の段階的操業開始などの計画が発表された。
