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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2019年11月28日 モスクワ 秋月悠也

カザフスタン:RCC社、2019年にカザフスタンの自社資産に90mUS$以上を投資

 2019年11月6日付けの地元報道等によると、Russian Copper Company(RCC社)の2019年におけるカザフスタンの自社資産開発への投資額は、90mUS$以上(前年比7%増)となる。
 投資は鉱物資源基盤の補填と処理能力の拡大に充てられている。2019年の主要プロジェクトは、Aralchinskoe鉱床開発(プロジェクト・オペレータはAktyubinsk Copper Company(AMK(RCC社傘下)))、Kundyzdy鉱床開発(プロジェクト・オペレータはKazgeorud社(RCC社傘下))、新規鉱床の鉱石を処理するAMKの選鉱プラントの近代化である。
 Aralchinsky坑内掘鉱山の銅・亜鉛鉱石の年産能力は500千tである。RCC社はこのプロジェクトに144mUS$を投資している。鉱床の南部はカザフスタンのAktobe州Khromtau地区、北部はロシアのOrenburg州Dombarovsky地区に位置する。RCC社は当該プロジェクトを国境地域における経済活動の特殊性に関する政府間協定の一環として実施している。カザフスタン側の開発はAMKが行っており、ロシア側はORMET社(RCC社傘下)が2020年にVesenny鉱区で露天掘りと坑内掘りの組み合わせによる開発を開始する。坑内掘りによる鉱石年産量は200千tの予定である。
 Kundyzdy鉱床の採鉱場の鉱石年産能力は2百万tで、投資総額は205mUS$となっている。Kundyzdy鉱床の銅鉱石と銅・亜鉛鉱石はAMKの選鉱プラントで処理され、銅精鉱、亜鉛精鉱となる。このプロジェクトによりAMKの処理施設は2033年まで操業可能となる。Kazgeorud社はAktobe州のLimannoe及びKundyzdy銅・亜鉛鉱床の開発権を所有する。両鉱床の総可採埋蔵量は鉱石61百万tである。

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