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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2019年12月3日 金属企画部 小口朋恵

チリ:Prokurica鉱業大臣、Maricunga塩湖開発に係るSMQ社の方針決定を要求

 2019年11月28日付け地元紙は、Prokurica鉱業大臣が、SQM社に対し、Maricunga塩湖開発の方針を年内に回答するよう求めたと報じている。
 Atacama州Copiapó市から約160kmに位置するMaricunga塩湖は、CODELCOが採掘権を保有している。同大臣は、同塩湖の所有権を保有するSQM社に対し、同塩湖開発をどうするのか、ワーキングテーブルを通じて年内に結論を出すよう求めた。これによるSQM社の決定は、CODELCOとの共同事業を実施するとの見方を強める可能性がある。2018年にCorfo(チリ経済開発公社)とSQM社間で行われた契約では、同塩湖開発が認可され、採掘権を保有するCODELCOとの共同開発の可能性も孕んでいる。CODELCO及びSQM社は、これまでのところ詳細について言及していない。
 CODELCOは数年前からリチウム事業への参入を計画しているが、主事業である銅開発に集中するため計画は進んでいない。CODELCOはまた、同塩湖開発を、最終環境評価の承認を待つSalar Blanco社(豪Lithium Power International社:50%、他加Bearing Lithium等)とのJVプロジェクトとすることにも言及している。
 チリはリチウム資源の最大保有国であるが、近年は官僚主義的な、また環境の要因により開発が遅れている。

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