加：中国Zijin社がContinental社を1.3bC$で買収

　2019年12月3日付けの地元メディアによると、中国の大手産金会社であるZijin Mining（紫金鉱業）社は、加Continental Gold社を1.3bC$で買収することで合意した。Zijin社はContinental社がコロンビアで所有するBuritica金プロジェクトを獲得することが狙い。ただし、2018年には1か月の間にBuriticaプロジェクト近隣で1名、他の探鉱プロジェクトで3名の同社従業員計4名が殺害されており、もし更なる治安上の事件が発生した場合は合意破棄の理由とされる可能性がある。
　買い付け価格は1株当たり5.50C$で、Continental社株の11月29日（金）終値を13％上回るプレミアムを付けた。12月2日のトロント証券取引所において、同社株価は約10％上昇した。
　Zijin社は、Buriticaプロジェクトの精測・概測金資源量を165.47t、予測金資源量を187.24t、金埋蔵量を2千t以上としている。操業開始は2020年を予定しており、安定したキャッシュフローと利益が期待できると考えている。今回の買収は中国とカナダの規制当局の承認を得る必要があり、2020年3月下旬から4月上旬の完了を予定している。Newmont Goldcorp社はContinental社の株式約20％を保有しているが、Zijin社の買収に応じる構えを見せている。
　各社が資源量を積み増して金価格上昇の恩恵を享受しようとする中で、今回の案件は加Kirkland Lake Gold社による加Detour Gold社の4.3bC$での買収に次ぐ、2件目のカナダの産金企業の買収案件となる。