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ニューカレドニア:Valeがニューカレドニアのニッケル事業から撤退へ、Goroニッケルプラントの売却を決定
2019年12月4日付けの地元メディアによると、伯ValeのLuchiano Siani CFOは、ニューカレドニアのNi事業から撤退することを決定したと述べた。同CFOによると、この背景には、ニューカレドニアのNi生産が技術面の問題で目標値を達成できないことや、同社の操業に対する反対運動が過熱していることなどがあり、2020年の上半期には撤退の詳細を決定するという。Valeのニューカレドニアにおける2018年のNi地金生産量は32.5千tと、前年の40.3千tから19.4%減となり、同社予想によると2019年は23千tと目標値を60%下回る見通しだ。同社は95%の権益を保有するGoro Ni HPAL精錬所の売却を決定、今後Niの精錬とCoの生産を停止し、水酸化Niの生産のみ続行する。また、同社はニューカレドニアで生産する低品位のNi鉱石を2百万t/年輸出することによる資金調達を検討しているが、NGOのTogether for the Planetは「ニューカレドニアで2010年に制定された法律に基づき、Geographical Mining Reserveに指定された鉱床より採掘される鉱石はニューカレドニアで処理されない限り輸出を禁じられている。Valeの保有するニッケル鉱床もGeographical Mining Reserveであるため、輸出は違法となる。」と指摘している。
