メキシコ：英Bacanora Lithium社、2020年建設工事開始に向け計画が進む

　2019年12月5日付け地元紙によると、英Bacanora Lithium社が保有するSonoraリチウムプロジェクトの開発計画が発表され、2020年第1四半期に工学研究が完了予定のほか、戦略パートナーである中国贛峰リチウム業社よりEPC事業案が提出される見込みである。Bacanora Lithium社幹部は、贛峰社がアルゼンチンでもリチウム生産プラント建設を進めていることから同社の支援を希望しており、アルゼンチンから贛峰社のチームを派遣してもらうことが最優先事項であると述べた。また、引き続き軟調なリチウム市場に関し、価格が下落を続けやがて底値に到達すると見込み、豪州の鉱山が閉山・生産縮小している状況を考慮すると、市場価格は2021～2022年に落ち着いた後に、2023年より再び上昇していくであろうと予想を述べた。Bacanora社は10月に贛峰社との間で戦略的投資締結を完了させたほか、RK Mine Finance社と150mUS$の資金調達に係る契約を締結している。同社は10月末時点で40mUS$の現金を保有しており、大規模な工事を開始し、主要アクセス道路のアップグレードが可能となるほか、資金の一部を使用し調達リードタイムの長い選鉱プラント、乾式製錬プラントおよび湿式製錬プラント建設の発注も可能となる。