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韓国:KEMCO社、硫酸ニッケル生産能力を年産5万tに拡張
2019年12月11日付け現地報道によれば、韓国KEMCO(Korean Energy Materials Company)社は、二次電池産業の成長に対応するため、硫酸ニッケル生産を2万t/年から5万t/年に拡大することを明らかにした。
同社は、大韓民国蔚山広域市の温山に2018年3月に竣工した硫酸ニッケル工場を有しており、同年11月にフル生産を開始した。その後すぐに増産計画を始動し、2019年12月には生産能力5万t/年の設備の試運転を行う予定で、韓国最大の硫酸ニッケル生産者となる。硫酸ニッケルは、高純度ニッケルを原料に製造されるが、今後は市況によっては、最大10万t/年まで生産能力を拡張させる準備があるとしている。
韓国では、LG Chem社などが2020年からのリチウムイオンバッテリー(LIB)増産計画を明らかにしており、KEMCO社はこうした需要増に対応していく予定である。
