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ニュース・フラッシュ

鉱種:
リチウム
2019年12月17日 メキシコ 佐藤すみれ

メキシコ:環境天然資源大臣、「リチウムが石油に代わる新たな戦略資源に」と発言

 2019年12月13日付け地元紙によると、Víctor Manuel Toledo環境天然資源大臣は大統領会見において、「メキシコにおいてリチウムが石油に代わる新たな資源」との発言をした。現在Sonora州で開発が進むSonoraリチウムプロジェクトは、確定・推定鉱量が243.8百万t、炭酸リチウム相当4.5百万tが確認されている。同プロジェクトを保有する英Bacanora社は、州都Hermosilloにて過去4年に亘り試験プラントを操業しており、高品質の炭酸リチウムと潜在顧客向けのリチウムイオン電池サンプルを生産しており、年間生産量は15.5千tから最高35.5千tまで増加させる計画である。上記の見通しから、Toledo大臣はメキシコが民間工場において電気自動車製造を行う能力を持つべきであるとし、国内の「最高の専門家」とその可能性について議論していると付け加えた。また、メキシコが太陽光エネルギーに恵まれていることにも言及し、米国やラテンアメリカ諸国に対するエネルギー輸出国となる目標を述べた。
 また、12月6日の報道では、Quiroga鉱山次官が、同プロジェクトのリチウム鉱床が米国NV州のThacker Passリチウムプロジェクトの資源量179百万tを上回り、世界最大のリチウム鉱床であることに触れたことからも、Sonoraリチウムプロジェクトに対する期待はより一層高まっている。

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