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チリ:環境監督庁、環境被害によりCardenilla銅鉱山に制裁金を科す
2019年12月16日付け地元紙は、環境監督庁(SMA:Superintendencia del Medio Ambiente)が、Cardenilla銅鉱山を保有するSociedad de Exploracion y Desarrollo Minero(Explodesa)社に対し、鉱山エリアの環境被害を理由に8,862UTA(年間課税単位:約5,247mCLP(チリペソ)以上)に上る制裁金を科したと報じている。環境監督庁によると、この制裁金は過去2番目に大きな金額である。
Cardenilla銅鉱山は、第V州(Valparaiso州)Catemu地区に位置する露天掘り鉱山で、マインライフは7年である。
今般、環境監督庁、農業牧畜庁(SAG:Servicio Agrícola y Ganadero)、国立森林公社(Corporación Nacional Forestal)による環境監査が行われたところ、9件の違反が見つかった。その中には、2018年に同社に課せられた環境影響評価(EIA)の回避が含まれており、これが環境への被害をもたらしたと確認されたため、制裁手続きに至った。環境監督庁は、環境影響評価の回避は、企業またはプロジェクト実施者が環境許認可を得ずに鉱業活動を行う違反に相当すると説明した。具体的には、同社が6か月以上に亘り鉱石採掘許可エリアを約8ha(Lumbrera Norte及びLumbrera Sur地区)不法に拡張したことになる。これにより原生植物等が被害を受けた、としている。
