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2019年12月18日 ヨハネスブルグ 原田武

南ア:鉱物資源エネルギー省、電力供給のための提案について公募を開始

 2019年12月13日付けで、南ア・鉱物資源エネルギー省は電力供給に関する緊急措置として、「リスク軽減のための電力購入プログラム」(Risk Mitigation Power Purchase Program)を進めるとし、現在の需給ギャップ(3,000MW)を埋めるべく、短期的にグリッドに接続できる電力供給の提案RFI(Request for information)について公募を開始した。国営電力会社ESKOMの操業トラブルが続き一時的に計画停電がステージ6(6,000MWの不足、ここ10年で最も深刻なレベル)に達したことを受けての発動であった。既に、10月に同省より公表された総合資源計画(IRP)のエネルギーミックスにおいても、2,000MWから3,000MWの短期的不足に対応すべく緊急措置が盛り込まれていた。
 一方で、地元メディアによると、現在の規制を緩和すれば、発電容量を確保できるとする意見も見られた。南ア・太陽光発電産業協会は、現在の煩雑な登録と認可プロセスが合理化されれば、今後12か月で最大2,000MWの発電容量を追加できる。南ア・風力エネルギー協会(SAWEA)によると、現在、ウィンドファームはグリッドに配電できる量が制限されているが、それを引き引き上げることで約500MWを即座に利用することが可能である。

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