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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2019年12月19日 メキシコ 佐藤すみれ

メキシコ:2019年10月の鉛・亜鉛生産量が増加

 2019年12月16日付け地元紙は、国内の亜鉛及び鉛生産量が増加傾向にあると報じており、10月生産量は前年同月比で鉛22.7%(11,649t)、亜鉛12.2%(35,056t)、銀11.6%(320,581kg)とそれぞれ増加した。この理由は各社による2019年第4四半期の結果が出るまで明瞭ではないものの、Fresnillo社による同月の生産量が鉛19.0%、銀10.5%とそれぞれ増加したことによるものとみられる。これにより10月の全体生産量は前年同月比1.0%増加したものの、2019年の年間生産量は前年比下落しており、1月から10月にかけての全体生産量は1.7%減少した。また、経済省のデータによると、2019年1月から10月までの鉱業部門に対する外国直接投資額は、前年同期の894mUS$から602mUS$に低下した。
 先行き不透明な状況にもかかわらず、Fresnillo社を筆頭に各鉱山会社は生産向上のため課題に対処している。住民問題により生産が一時中止となった加Newmont Goldcorp社のPeñasquito多金属鉱山では、San Juan de Cedros地域住民と30年間の水道インフラ整備に係る協定を結んだことにより、2019年に2度経験した鉱山閉鎖問題の解決に至ることとなる。同鉱山では2020年に金17.9t(575千oz)の他、銀、鉛、亜鉛の生産増加が見込まれている。

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