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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ウラン
2019年12月19日 シドニー Whatmore康子

豪:Rio Tinto、NT準州Rangerウラン鉱山のリハビリテーション費用476mA$の負担を買収裁定機関から阻止される

 2019年12月13日付の地元メディアによると、Rio Tintoは子会社Energy Resources of Australia(ERA)社がNT準州で操業するRangerウラン鉱山のリハビリテーション費用925mA$のうち476mA$を、ERA社のrenounceable entitlement offer(REO、既存株主に対する株式買い増しの譲渡可能な提案)を引き受けることによって負担しようとしていたが、豪州内の企業買収を所管する買収裁定機関(Takeover Panel)の裁定によって阻止された。Rio Tintoは本REOでERA社の476mA$相当の株を取得すれば、ERA社株式の保有比率が現在の68.4%から95.6%に増加し、少数株主の持ち株も全て買収する義務が生じるが、現在ERA社株式の16%弱を保有する豪Zentree Investments社が少数株主に不利益が生じていることを理由に買収裁定機関に提訴していた。買収裁定機関は、Rio Tintoによる今回のREO引受は既存株主の保有比率を著しく希釈するため、ERA社はその前に既存株主に希釈を避けるための追加投資を求める必要があり、もし他の株主が追加投資の手当ができない場合、Rio Tintoは95.6%の権益を獲得する議決権を得る事になると指摘している。Rio Tintoは、Rangerウラン鉱山のリハビリテーション関連費用の次の調達手段を決定する前に、この裁定への対応を検討するとしている。

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