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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル
2019年12月20日 モスクワ 秋月悠也

ロシア:Norilsk Nickel社の2鉱山、深度950mで相互坑道接続

 2019年12月4日付けの地元報道等によると、Komsomolsky銅・ニッケル鉱山とSkalisty銅・ニッケル鉱山の坑道が深度950mで接続された。その目的は、Oktyabrskoe鉱床(富鉱体・銅鉱床・斑岩鉱床を有するロシア最大の銅・ニッケル鉱床)のS-2鉱体の採掘である。専門家によると、坑道連結は珍しいケースであるが、これにより両鉱山で共通換気が行えるため、切羽を大幅に拡大し、同時に複数方向で鉱体の掘削・採掘を行うことが可能となる。
 この両鉱山は、Norilsk Nickel社の鉱物原料部門の発展に重要な役割を果たしている。同社の発展戦略では、Taimyr半島の鉱石年産量を2030年には75%増の30百万tに拡大することを想定しており、鉱石基盤の増加と生産プロセスの最適化に取り組んでいる。Komsomolsky鉱山は、第2フェーズ施設(15bRUB(ロシア・ルーブル)以上)を建設中で、2023年下期に建設が完了する。第2フェーズ施設の操業開始により、Komsomolsky鉱山の富鉱年産能力は400千t増となる。

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