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2019年12月20日 シドニー Whatmore康子

豪:連邦政府の環境エネルギー常任委員会、国内における原子力発電を支持

 2019年12月16日付の地元メディアによると、豪連邦政府の下院議員で構成される環境エネルギー常任委員会は12月13日、報告書「Not Without Your Approval」を発表し、1988年から法律により禁止されている原子力発電の合法化を支持する提言を行った。同報告書は旧式の原子力発電技術には反対しているものの、新技術を駆使した小型モジュール原子炉を「太陽光発電や風力発電のバックアップに有用である」としたほか、原子力発電は1988年の露チェルノブイリや2011年の福島の事故を含めても、石炭火力発電や風力発電より単位電力量あたりの死亡率が低いとしている。同委員会は、原子力発電の早急な合法化は提言しておらず、原子力発電が政府の助成なしで他の発電源と同様に安価に維持することの可能性の調査を生産性委員会または他機関に委託することを提言している。豪州鉱物資源評議会(MCA)は、同報告書を「豪州の産業と家庭の電力需要をまかなえる重要エネルギー源である原子力の活用のために、何が必要であるかがまとめられている」と、歓迎している。

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