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チリ:CODELCO、MTTコンソーシアムが落札した海水淡水化プラント建設をキャンセル、24か月以内に再入札
地元紙によると、2019年12月19日、CODELCOは、11月4日にMTTコンソーシアム(丸紅:50%、Transelec:30%、Techint Chile:20%)が落札したChuquicamata鉱山、Radomiro Tomic鉱山、Ministro Hales鉱山に水を供給する海水淡水化プラント建設プロジェクトについて、計画の見直しのために落札を取り消し、24か月以内に再度入札を行うと発表した。CODELCOは、12月7日にMTTコンソーシアムにこのことを伝えたとみられる。北部地域における海水の使用は、生産量維持に貢献し大きな期待が寄せられていただけに、この発表は驚きをもって受け止められている。また、落札を発表した数日後に、チリ国営石油会社(ENAP)とアルゼンチン国有石油会社(YPF)が共同実施しているIncremental Area Magallanes(PIAM)プロジェクトの運営関係者が汚職に関与した疑いがあるとして刑事告発されたが、この運営管理に携わった企業の1つにTechint社があったため、今回CODELCOが再入札することにしたもう1つの理由であると推測されている。
