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豪:豪州の2019/20年度資源・エネルギー輸出額予想は281bA$、鉄鉱石が最高額で金は一般炭を抜く見通し
2019年12月19日付けの地元メディアによると、豪連邦産業イノベーション科学省は同月に発表した報告書で、原料炭・一般炭価格の値下がりを背景に豪州における2019/20年度の資源・エネルギー輸出額を、同年6月の予想額285bA$から281bA$に下方修正したが、依然過去最高水準であるとした。この輸出額のうち、最高額を占めるのは鉄鉱石の84bA$で、次いでLNGの49bA$、原料炭の36bA$、金の28bA$、一般炭の21bA$などの順となった。金の輸出額は2018/19年度の19bA$から大幅に増加したことにより、同年度に26bA$であった一般炭を抜く見通しで、同報告書は「豪州は金価格の急騰により休山中の鉱山における生産再開や新プロジェクトの立ち上げが始まるなどして、2020年代半ばには中国を抜き世界最大の金輸出国となる」と予想している。また、2019/20年度のリチウムの輸出額は1.4bA$と予想された。一方、同報告書は2020/21年度の輸出額について、資源・エネルギー全体では256bA$と前年度と比較して減少し、鉄鉱石については市場の需給バランスが回復する見通しを背景に鉄鉱石価格が2019年の80US$/t(FOB)から2020年に60US$/t(FOB)へと値下がりするため、輸出額は66bA$となると予想している。
