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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2019年12月25日 北京 塚田裕之

中国:2019年11月、国内銅カソード生産状況について

 安泰科の調査研究データによると、2019年11月のサンプル企業22社の銅カソード生産は対前年同月比8.9%増の738千tで、対前月比4.3%減少した(修正後10月のデータは770千t)。2019年11月、江西銅業社は1号フラッシュ製錬炉の稼働を一時停止、48日間をかけ定修を実施したが、他の製錬所は定修を実施しなかったため、銅カソード生産量に対する影響は少なかった。2019年1~11月のサンプル企業の銅カソード生産量は対前年同期比7.2%増の7,781千tである。生産規模1百万t/年以上のサンプル企業の2019年11月の生産量は、対前年同月比14.5%増の434千tで、10月より4.8%減少したほか、生産規模300千t/年以上1百万t/年以下のサンプル企業は対前年同月比4.5%減の161千tで、10月より3.7%減少した。また、生産規模100千t以上300千t以下のサンプル企業は、対前年同月比9.9%増の143千tで、10月と比べ3.5%減少した。なお、白銀有色公司の生産量はある程度減産していたため、10月より減少した。
 2019年12月は、ほとんどの国内製錬所が定修を実施しないため、銅カソード生産は順調な見込みであり、年末に向け、年間生産計画目標値を達成させるために一部企業は増産し、サンプル企業22社における2019年12月の銅カソード生産量は760千tに達する予想となっている。

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