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ペルー:La Oroya精錬所、従業員を株主とする新会社に譲渡
2020年1月16日付け地元紙によると、2020年1月15日、Doe Run Peru社の債権者集会は、資金繰り悪化により2009年に操業を停止したLa Oroya精錬所(Junin州)をはじめとする、La Oroya市内の同社の全資産を、債権者である従業員団体に譲渡することを決定した。さらに、本譲渡を目的として、従業員を株主とする新会社「Nueva La Oroya社」を設立することで合意した。
本決定に関し、従業員代表のCastillo氏は、La Oroya精錬所の資産価値は従業員団体への債務額を下回るものであるとしながらも、新会社への資産譲渡をもって債務清算とし、債務残高に関しては追求しない方針を明らかにした。さらに、La Oroya精錬所に関しては、銅精錬プラントの稼働には環境許認可を得るために160mUS$の投資が必要であるとした一方、本投資を実現するまでの間、鉛と亜鉛の精錬プラントを操業することができるとの見通しを示した。債権者集会によれば、本決定の対象となる従業員団体は約3,500名により構成され、このうち1,465名は現在もDoe Run Peru社との労使関係を維持する一方、その他の人々は定年退職者となっている。
なお、債権者集会は2019年10月、Cobriza銅鉱山(Huancavelica州)において、Nueva Cobriza社を設立し、Cobriza銅鉱山を個別に管理する方針を決定していた。
