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- アルミニウム/ボーキサイト
豪:Alcoa社のVIC州Portlandアルミニウム製錬所、2021年年央以降の操業継続は未定
2020年1月17日付けの地元メディアによると、米Alcoa社はVIC州Portlandアルミニウム製錬所の操業を2021年年央までは継続するものの、その後は未定であることが同社Roy Harvey CEOのコメントで明らかになった。同製錬所は、2017年にVIC州Hazelwood石炭火力発電所が閉鎖したことによる同州での電力価格高騰時に、閉鎖危機に直面した。VIC州政府による200mA$の助成金と豪連邦政府による30mA$の無利子融資を受け、AGL社と電力供給契約を結ぶことでこの危機を免れたものの、助成や融資を受ける条件として、2021年6月末まで操業を継続することを義務付けられていた。Harvey CEOは同製錬所の継続について、VIC州政府と話し合いを進めているとしたものの、「Portland製錬所は操業が安定しており優れた技術も備えているが、世界中でエネルギー価格が最も高い場所での操業となってしまった。」とコメントしている。Alcoa社は2019年10月から世界中の製錬所ポートフォリオのうち、高コストや炭素排出量の高い製錬所の操業見直しを行っているが、Portland製錬所もこの対象に含まれている。
