閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
2020年1月28日 サンティアゴ 椛島太郎

チリ:BHP、2019年下半期の生産実績、2020年の見通し、Spence銅鉱山拡張工事の進捗を発表

 2020年1月21日付けで、BHPは2019年下半期の銅生産量が885千t(7%増)に達し、同社の2020年会計年度(2019年7月~2020年6月)の推定値1,705~1,820千tは変更されないと発表した。Escondida銅鉱山の2019年下半期の銅生産量は602千t(4%増)であり、選鉱プラントの改良によるパフォーマンスの向上(平均処理量367千t/日)が、チリの社会抗議活動による約5千tの生産減を上回ったこと、電気銅を含む生産への影響は7千tであったと述べている。なお、同鉱山の2020年会計年度の生産見通しは1,160~1,230千tのまま変更されない。
 また、Pampa Norte(Spence銅鉱山、Cerro Colorado銅鉱山)の2019年下半期の銅生産量は124千t(18%増)となったが、これは前期に起きたSpence鉱山電解プラントにおける火災の影響であるほか、今後10%の鉱石品位低下が予想されており、2020年会計年度の生産見通しは230~250千tのまま変更されない。
 さらに、Spence鉱山拡張工事の進捗について、スケジュール・予算ともに変更はなく、現在は81%の進捗率であり、生産開始は2020年下半期中としている。同計画は、2,460mUS$の投資により、50年のマインライフ延長を図るもので、処理量95千t/日のプラントを新設する。最初の10年間は年産185千tの銅生産を見込んでいる。

ページトップへ