南ア：Samancor Chrome社、人員削減の協議を開始

　2020年1月21日及び22日付けメディアによると、南ア・フェロクロム生産者Samancor Chrome社はクロムマーケットの不振、南アにおける電力供給障害や電力料金上昇に伴い、同社の人員削減を関係者と協議するとした。同社の製錬部門とコーポレート部門から599人、また東西の鉱山従業員から2,438人を対象として、人員削減に係る通知を労働組合に行った。
　また、Glencoreと南アMerafe Resources社が操業するRustenburg製錬所（フェロクロム生産量430千t/年）において、同様に電力問題やマーケット低迷により、閉鎖に係る協議が開始され、665人の失業に繋がる可能性があるとした報道もあった。
　労働組合Solidarityによると、2019年は、Eskcomの電力供給障害や料金値上げに伴い、南アの製造業において7千人以上の雇用を失ったとする。