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2020年2月4日 シドニー Whatmore康子

豪:Rio Tinto、納入業者に対し支払い前倒しと引き換えに値引きを要求するシステムを廃止

 2020年1月30日付けの地元メディアによると、Rio Tintoは、同社の納入業者が支払期限の前倒しを希望する場合、これら業者に請求額の最大2%の値引きを要求する決済システム「dynamic discounting scheme」を廃止することを決定した。この決定は、同決済システムが物議を醸しているとメディアが報じたわずか3日後に下された。Rio Tintoは、同決済システムは納入業者が支払期限の前倒しを任意に選択できるものであり、現在、これを選択する業者は豪州における同社の納入業者約1万社のうち3%で、残りの納入業者は中小業者の場合30日以内、大手業者の場合45日以内に支払いを受けているとしている。同決済システムは、人口知能(AI)が納入業者の請求書と外部データに基づき、納入業者のキャッシュフローがどの程度ひっ迫するかを試算する機能が備わっているが、豪連邦Kate Carnell中小事業行政監察官は「企業は支払期限といった基準に従い支払いを行うべきであり、納入業者の財務状況によって支払い基準を変えてしまうこのシステムは使用されるべきでない」と述べた。

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