豪：サイクロン「Damien」によりWA州Port Hedland港とDampier港における鉄鉱石積み出しが一時停止、鉄鉱石輸出に影響

　2020年2月10日付けの地元メディアによると、同月にWA州沖で発生したサイクロン「Damien」が同州の鉄鉱石輸出港Dampier港とPort Hedland港付近を通過し、これらの港湾における鉄鉱石積み出しが一時停止された。これら港湾を鉄鉱石積み出しに利用する企業は、Port Hedland港でBHP、豪Fortescue Metals Grouop社、豪Hancock Prospecting社、Dampier港ではRio Tintoなどが挙げられるが、サイクロンが通過した地点はPort Hedland港よりもDampier港により近かったため、Rio Tintoは鉄鉱石の積み出しを2月6日夜半から中断せざるを得なくなり（9日午後の時点においても中断中）、他社より大きな影響を受けている。Port Hedland港の閉鎖は合計26時間以内で、同月8日午後3時には解除された。サイクロンはその後勢いを弱めながらもPilbara地域の西側方面に進み、これに伴う暴風雨で同方面におけるRio TintoのParaburdoo鉄鉱石鉱山やFortescue社のSolomon Hubでの操業に影響が生じる可能性が出ている。