メキシコ：Oaxaca州San Pedro Quiatoni市先住民族がアンパロ訴訟に勝訴、米・加3社による探鉱継続は認められず

　2020年2月17日付け地元紙によると、Oaxaca州San Pedro Quiatoni市の先住民族によるアンパロ訴訟（憲法保護請求）に関し、同州第一地方裁判所はDon David Gold社（米Gold Resource社の現地法人会社）、Minerales El Prado社（加Chesapeake Gold社の現地法人会社）及びDesarrollos Mineros San Luis社（加Goldcorp社の現地法人会社）による探鉱を中止するよう判決を下した。この訴訟は、2013年に付与された10件の鉱業コンセッションに関し、土地、領土、ILO169号に基づく先住民協議および環境に対する権利を侵害したとして行われたものである。Oaxaca州第一地方裁判所は、上記3社による探鉱活動が農民の所有権または財産権を一時的または恒久的に奪う可能性のある行為と認め、これにより3社は今後San Pedro Quiatoni自治体の地表および地下の掘削、坑道掘進といった鉱物資源開発に係る作業継続が一切認められないこととなる。