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メキシコ:鉱業基金、今後は85%を教育機関へ分配
2020年2月21日付け地元紙は、Andrés Manuel López Obrador大統領が定例記者会見において、今後の鉱業基金の分配に関する詳細を発表したことを報じた。同基金は2019年まで主に鉱業州および自治体に分配されていたが、2020年より教育省が基金の運営を行い、各教育機関に分配されることが決定され、今回具体的な分配対象および1件あたりの年間分配額が以下のとおり発表された。
・教育機関の生徒数5~50人の教育機関:0.15mMXN(メキシコペソ:約7.9kUS$)
・同50~150人:0.2mMXN(約10kUS$)
・同150以上:0.5mMXN(約26kUS$)
分配基金の用途は各機関のPTAにより、施設のメンテナンスや改修、建設等が決定されることとなる。同大統領は会見において、すでに26,000件の教育機関に対し分配を行っており、2020年中に10万件に達することが見込まれ、これが鉱業基金を利用した住民への利益分配方法の一つであると主張した。また、このような方法を取る理由として、かつてのように連邦政府、州政府、自治体へと段階的に基金を分配していたことで、住民に直接援助が行き届かなかったためであると説明した。
なお、可決された税制改正法によると、鉱業基金の85%が教育部門に、5%が経済省に、10%が連邦政府に分配されることとなる。
