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2020年2月27日 バンクーバー 川井隆宏

加:カナダ各州、世界で最も魅力的な鉱業投資先のトップ10圏外へ

 2020年2月25日付けで公表された加調査会社Fraser Instituteによる2019年版の世界の鉱業投資魅力度の調査結果によると、いずれのカナダの州・準州も、10年ぶりに魅力的な地域として上位10位以内にランクインしなかった。魅力的として評価されたトップ10の地域は、豪州、米国、欧州が占めている。
 SK州はカナダ国内では依然として最も投資魅力度の高い地域として評価されているが、順位は2018年版調査結果の3位(83地域中)から、2019年調査では11位(76地域中)に落としている。次いでカナダ国内ではON州が2番目に魅力的な地域と評価されて16位(2018年版調査では20位)、3番目のQC州は18位(2018年版調査の4位から急落)となった。
 投資魅力度指標に基づく地域別総合ランクでは、カナダは欧州、豪州に次ぐ3番目に投資魅力度の高い地域となった。
 Fraser社の説明によると、SK州は税制に対する懸念の高まり、規制の重複・矛盾、貿易障壁が投資家に不透明感を与え順位を落とす要因となったとのことであり、QC州においては環境規制への懸念の高まりが表明されている。
 Fraser Instituteによる鉱業投資魅力度調査は、毎年、鉱山事業者へのアンケート結果に基づき評価されており、鉱業政策、鉱物ポテンシャル等の視点に基づきランク付けが行われている。

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