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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2020年2月27日 シドニー Whatmore康子

豪:CITIC社、WA州Sino Iron鉄鉱石プロジェクトを巡る複数訴訟、ロイヤルティ支払いを巡るMineralogy社の訴えには勝利するも自社の訴えは棄却に

 2020年2月17日付けの地元メディアによると、中国CITIC(中信)社は、WA州Sino Iron鉄鉱石プロジェクトを巡り、同プロジェクトの鉱区を保有する豪Mineralogy社との間に起きていた訴訟で、WA州最高裁判所において、Mineralogy社が起こした200mUS$のロイヤルティ支払いに関する訴えには勝訴した一方で、自社がMineralogy社に対して起こした訴えは棄却された。同裁判所は、CITIC社との鉱業権・リース契約における最小限生産条項に基づく200mUS$のロイヤルティ支払いに関するMineralogy社の訴えについては「法システムの乱用である」としてこれを退けたが、「Mineralogy社がWA州政府に対するSino Ironプロジェクトに廃滓や廃棄物処分場として更なる土地を提供するための必要な手続きを進めていない」としてCITIC社が起こした訴えは棄却した。CITIC社は、これら処分場の土地が提供されなければプロジェクトを中止するとMineralogy社に対して警告をしていたが、訴えが棄却されたことによってプロジェクトを続行し、Mineralogy社との間で最小限生産条項に基づくロイヤルティとは別に取り決められていた12週毎に生じる100mUS$のロイヤルティをMineralogy社に払い続ける結果となった。

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