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中国:2020年1月、国内銅カソード生産状況について
安泰科によると、2020年1月のサンプル企業22社の銅カソード生産は対前年同月比4.2%減の650千tで、対前月比14.5%減少した(修正後12月のデータは760千t)。2020年1月は、中国旧正月休暇、環境保護による生産規制さらに新型肺炎感染拡大が、銅カソードの生産に影響を与えており、対前年同月や前月と比べ、ともに減少を見せた。生産規模1百万t/年以上のサンプル企業の2020年1月の生産量は、対前年同月比7.8%増の390千tで、中国銅業有限公司の生産能力のフル稼働によるものである。生産規模300千t/年以上1百万t/年以下のサンプル企業は対前年同月比30.1%減の121千tで、2019年12月より21.4%減少した。資金や硫酸の輸送が困難となり、山東省や河南省の重要企業で減産した。国内銅地金生産にも影響し、減少原因となった。また、生産規模100千t以上300千t以下のサンプル企業は、対前年同月比3.2%減の138千tで、2019年12月と比べ11.1%減少した。旧正月休暇や新型肺炎感染拡大の影響を受け、製錬企業の生産量も減産した。2月に入ると、新型肺炎感染拡大による製錬所の生産への影響は深刻化した。銅鉱山の生産復旧と消費分野の操業再開遅延により、原料の調達、銅カソードや硫酸の販売等に係る物流が制限され、一部企業の銅精鉱在庫数は大幅に減少する一方で、製品の在庫数が大幅増加、硫酸は在庫過多になる恐れがある。さらに、銅製錬所は防疫状況も重視しなければならず、一部の銅製錬企業は減産計画を立てるなど、2月の製錬分野の減産は必然的な結果といえる。具体的な減産数量については、感染状況の変動により定められる。2月国内の銅カソード生産量は対前年同月比、前月と比べ大幅に減少する予想で、22社サンプル企業の銅カソード生産量は600千t以下に落ち、前年同月からの下げ幅は20%となる予想。
