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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2020年3月3日 リマ 栗原健一

ペルー:Gold Fields社、Cerro Corona金鉱山他についてコメント

 2020年2月22日、26日付け地元各紙によると、Gold Fields社のRivera副社長は、Cerro Corona金・銅鉱山の操業を、当初の2023年から2030年に延長することを目的としたFSを完了し、取締役会による承認を得たほか、2020年2月までの操業延長に向けた建設工事を開始したことを明らかにした。また将来的に、現在の露天掘りから坑内掘りへ切り替えることで、さらなる操業延長を模索する可能性も明らかにした。
 さらに、2025年から2027年にかけてペルー国内で新たな操業鉱山への参入を実現したい考えを示し、可能ならばCerro Corona鉱山同様、金と銅など多鉱種の鉱山が望ましいとコメントした。また新たな鉱山操業エリアに関し、同社はLa Libertad州、Junin州、Pasco州などで既に複数の合意や協定の下で活動を実施しており、これらペルーの北部・中部エリアは、南部と比較して社会・環境面で安定しており社会対策がしやすいこと、地域社会も成熟し、鉱山企業との協働の経験や歴史を有していることから、同社にとってはより好ましいエリアであるとコメントした。その上で、南部における活動の可能性を全く除外している訳ではないとしたほか、一般的にペルーにおける鉱業活動は(社会・環境争議などを理由として)難しいとの見方が示されることもあるが、ペルーは広い国であり、特定の地域をひとくくりにして判断するべきではない、鉱業投資に前向きなエリアも存在していると意見した。
 また、エネルギー鉱山大臣の度重なる交代や政治的な不安定性についても、鉱山企業はそのような状況下での活動に既に慣れているとしたほか、制度改正に関しても、権益に影響を与えるような改正が行われない限り特段の問題はないとの考えを示し、地質ポテンシャルの高さは変わらないとコメントした。

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