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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2020年3月10日 シドニー Whatmore康子

豪:豪の鉄鉱石企業大手、従業員に対し新型コロナウイルス感染症の予防対策を実施へ

 2020年3月4日付の地元メディアによると、Fly-in Fly-out(FIFO)の勤務体制による労働者が多い豪州の鉄鉱石企業大手は、従業員に対する新型コロナウイルス感染症の予防対策を開始している。WA州の鉱業界ではこの時期、FIFOの従業員の多くがバリ島等の東南アジアで休暇を取ることから、新型コロナウイルス感染の懸念が生じている。BHPでは新型コロナウイルスと似た症状を示した従業員を隔離しているが、現時点ではどの鉱山でも発症例はないとしている。また、豪Fortescue Metals Group社は、WA州Christmas Creek鉄鉱石鉱山の従業員1名を、バリ島から帰国後に新型コロナウイルスと似た症状を示したとして隔離したが、検査の結果、陰性だったと発表している。同社は全ての従業員に対し、海外から帰国する場合は職場復帰の前にその旨を会社に連絡することとし、特にイラン、中国、イタリア、韓国を訪問した場合は帰国後少なくとも14日間は鉱山現場またはPerth本社に職場復帰しないよう、要請している。その他、Rio Tintoはシンガポール事務所において、400人の従業員を2つのグループに分け、グループ毎に1週間交替で事務所外の場所で勤務させるという方法で予防対策を取っている。

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