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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2020年3月10日 北京 塚田裕之

中国:鉛亜鉛企業の生産再開の状況

 2020年2月27日付け現地報道によると、鉛亜鉛企業は、現段階では中央政府の業務割り当てに従い積極的に生産再開を推し進めている。中国有色金属工業協会鉛亜鉛部会の仮統計によると、国内の鉛亜鉛製錬総生産の70%を占める38社の鉱山稼働率は60%である。通常の冬季生産休止の他、新型コロナウイルス肺炎を起因とする従業員の復帰遅れによる人手不足が稼働率に影響を与えている。
一次鉛の製錬稼働率は70%で、主に原材料や補助材料の供給規制の影響を受けている。硫酸在庫量が過剰となっている点も稼働率に影響を及ぼしている。再生鉛精錬の稼働率は、原料や物流の制限により30%となっている。亜鉛製錬の稼働率は85%と良好な水準を保っている。これは主に亜鉛製錬のTC/RCが近年高騰していることから、製錬収益性が向上しているためである。一方で、今後硫酸在庫過剰により、減産する可能性もある。

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