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- 鉱種:
- 銅 ベースメタル アルミニウム/ボーキサイト
中国:2020年第2四半期の非鉄金属市場は、次第に回復する見込み
現地報道によれば、中国有色金属工業協会は2020年第1四半期において非鉄金属業界は製品価格の低下、コスト上昇、企業経済利益の減少等課題を抱えると予測した。中央政府は感染による影響を緩和するため、より良い政策を公表しており、新型コロナウイルス肺炎による感染拡大が有効に規制されることによって、最終消費者企業は生産を再開し、需要は快方に向かっている。非鉄金属各事業は2020年第2四半期には徐々に回復される見込み。同年下半期には、非鉄金属業界での製品生産量や需要量を反映し、固定資産への投資、市場価格、企業利益は通常レベルに戻ると見込まれる。
足元の感染警戒期間中は、非鉄金属企業は、国内外市場における主要非鉄金属価格の低下、硫酸の在庫増、原材料・燃料の不足等による金属製錬企業の生産停止・減産、民間加工企業の生産再開のための従業員不足、企業の資金不足問題、海外取引及び海外投資事業のリスク等、様々な課題に直面している。これらの非鉄金属企業が抱えている問題について、中国有色金属工業協会から以下の提案を挙げた。
一、一部非鉄金属製品に対し買上げの実施。銅、アルミニウム、鉛、亜鉛製錬企業等主要な製錬企業は、感染による影響を受けず通常生産を維持しているが、ほとんどの銅、アルミニウム材加工企業及び不動産、蓄電池、電気メッキ、空調、電子製品等末端の消費分野の企業の生産再開の遅れが、一時的な金属需要の減少につながり、製錬企業と非鉄金属企業の在庫が増え、価格が下落し、事業運営を困難にさせる。非鉄金属の買上げの実施により、企業の在庫増加問題を緩和でき、且つ末端企業の生産復旧に非鉄金属供給備蓄を提供できる。
二、非鉄製錬企業の硫酸在庫の増加について、関連部門と協調し、硫酸及び硫酸生産企業における原料輸入を一時見合わせることを提案する。
