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豪:新型コロナウイルス感染症、中国との貿易依存度が高いWA州の経済に打撃を与える恐れ
2020年3月17日付のメディアによると、新型コロナウイルス感染症の流行による中国経済の停滞が長引けば、今後のWA州経済に打撃を与える恐れがあることが、会計事務所Deloitte社の新たな報告書において明らかになった。WA州からの輸出の半分は中国向けで、その内の80%以上は鉄鉱石が占めており、州内の鉱業で使用される機械や部品は中国からの輸入に大きく依存している。Deloitte社は、中国では新型コロナウイルス感染症によって一部地域の経済がまひしており、2020年の年間GDP成長率は当初予測から0.2~1.0%下方修正されて同国政府の目標値6~6.5%を達成出来ない恐れがあると予測している。また同社は、WA州における2019年12月時点でのプロジェクト投資額は157bA$と前年同月比28%増となり、その内の3分の2はRio TintoのKoodaideri鉄鉱石鉱山における3.8bA$、BHPのSouth Flank鉄鉱石鉱山における4.6bA$などの資源産業関連が占めるが、これらの78%は「検討中」に分類される案件であり、世界経済が悪化すれば無期限に延期されるリスクもあるとしている。
