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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2020年3月25日 シドニー Whatmore康子

豪:豪州の2019/20年度の資源エネルギー輸出額、299bA$と過去最高水準に達する見通し

 2020年3月18日付の地元メディアによると、豪州の2019/20年度における資源・エネルギー輸出額は299bA$と過去最高水準に達する見通しであることが、豪連邦産業・科学・エネルギー資源省(2020年2月に産業・イノベーション・科学省から改編)による報告書Resources and Energy Quarterlyの最新版で明らかになった。特に鉄鉱石の2019/20年度における輸出額は、鉄鉱石価格が高値を維持していることや、鉄鉱石産業における長年に及ぶ投資、革新、操業自動化への取り組みが豪州を同産業の最前線に押し上げ、豪州産のコモディティとして初めて100bA$超を達成すると予測された。同報告書は、都市化、工業化、テクノロジーの変化など、世界のコモディティ市場に影響を及ぼす長期的な構造変化に焦点を当て、資源エネルギー産業に関する5年間の予測を行っており、今回の最新版においてはコモディティ価格に新型コロナウイルス感染症が及ぼす影響についての予測も行われた。この予測によれば、2020暦年の上半期にはコモディティ価格の大半が下落すると分析されており、特に原油価格は航空機の利用が減るため著しく下落する一方で、金価格は安全な投資先として堅調に値上がりするとされている。

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