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ニュース・フラッシュ

鉱種:
スカンジウム テルビウム ネオジム プラセオジム イットリウム レアアース/希土類 ニオブ
2020年3月27日 モスクワ 秋月悠也

ロシア:Tomtorレアアース鉱床開発、55bRUB以上の投資が必要

 2020年2月27日付の地元報道等によると、Tomtorレアアース鉱床(サハ共和国)開発の投資総額は55bRUB以上となる。これまでにThreeArc Mining社は同プロジェクトに約4bRUBを投資している。鉱床開発には、Buranny鉱区における鉱石採掘と、その鉱石を処理する湿式製錬コンビナート(ザバイカリエ地方Krasnokamensk市)の建設が含まれる。
 ThreeArc Mining社によると、鉱床における全ての探査が完了し、鉱業事業所のインフラ施設建設のための工事測量が実施され、プロジェクトのプレFSが作成された。また、連邦地下資源利用庁(Rosnedra)は、開発条件と埋蔵量に関するFSを承認した。現在、Krasnokamensk湿式製錬コンビナートのFSと、分離プラント(同コンビナートの一部)のプレFSの作成が行われており、生産スキームの技術的検討が継続されている。Krasnokamensk湿式製錬コンビナートの鉱石年間処理能力は16万t、年産量は五酸化ニオブが最大1万t、プラセオジム・ネオジム酸化物が最大3,500t、バルク精鉱中の中・重レアアース酸化物が最大2,500t、操業開始は2025年を予定している。
 Tomtor鉱床は、世界最大級のレアアース鉱床である。予測資源量は鉱石154百万t、酸化物の品位はニオブ6.71%、イットリウム0.6%、スカンジウム0.048%、テルビウム9.53%である。Buranny鉱区の開発ライセンス(有効期限:2034年8月)は2014年8月よりVostok Engineering社(ThreeArc Mining社傘下)が所有している。

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