キルギス：産金企業に対する所得税率3％引き上げにより、キルギス国家予算は増収に

　2020年2月24日付の地元報道等によると、キルギス議会予算財務委員会はキルギス共和国税法の修正法案（2020年1月23日付キルギス政府決定第24号）を審議・承認した。同法案により、鉱業企業の所得に対する課税行政が整備され、300mキルギス・ソム（約3.8mUS$）の歳入増が期待される。
　同法案では、採鉱企業及び処理企業の所得に対する税率を3％引き上げるが、合金及び精製貴金属の販売については別税率とし、変更しないことが提案されている。すなわち、金含有鉱石・精鉱のキルギス国外への輸出・販売に対しては所得税率が引き上げられるが、精製金属の還流を条件として金含有鉱石・精鉱を輸出する場合は、税率引き上げが地下資源利用者に及ぶことはなく、税率は据え置かれる。