フランス・ドイツ：新型コロナウイルス肺炎感染症の影響により、Recylex社の鉛生産休止

　2020年3月25日付けプレスリリース等によると、欧州第3の鉛製錬会社である仏・Recylex社は、新型コロナウイルス肺炎感染症の影響、特に自動車産業における鉛需要の急減、また、金属価格の急激な低迷により、子会社である独・Weser-Metall GmbH社の生産を3月26日から中止すると発表した。これに応じて、フランスとドイツの鉛蓄電池リサイクル工場（仏・Recylex S.A社と独・Harz-Metall GmbH社）の操業はほぼ完全に停止されるほか、使用済み鉛蓄電池の購入も停止する。このパンデミックを封じ込めるために国が指示する期間が現状では不明確なため、予定していたWeser-Metall GmbH社の製錬所の大規模なメンテナンスは、スケジュールを決定できず、延期される。一方、Recylex社の亜鉛部門では、独・Harz-Metall GmbH社と仏・Recytech S.A社の事業に今のところ影響はないとしている。