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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2020年4月2日 北京 塚田裕之

セルビア:紫金鉱業の海外鉱山生産・建設事業は安定稼働

 安泰科によれば、新型コロナウイルス肺炎感染症の広がりが世界的に深刻化し、欧米各国も厳しい状況に直面するなか、紫金鉱業集団の海外での生産・建設事業は全体的に穏やかに運行している。3月16日までに、当集団の国外13か所の鉱山では、同感染症の症例や感染の疑いのある症例等は出ていない。生産や建設事業は計画通りに進捗し、稼働中の海外鉱山企業の2020年1~2月の自山鉱の金の生産量は、対前年同期比17%増、銅の生産量も対前年同期比90%増加した。同集団では、2020年1月末に海外事業における感染状況の対応策を作成し、世界的感染拡大の前から海外事業毎の従業員の確保と国際的物流ルートの構築し、3~6か月分の物品をストックさせ、感染拡大の状況により適宜感染防止対策への見直しを行うなど、会社ごとに応急策の作成により対策に向けた取組みを強化してきた。
 欧州各国で感染が拡大する中、セルビアのBor銅鉱山やPeggy銅金鉱山では、中国基準で感染拡大防止を実施し、物品や医療資源、隔離ポイントの設置等応急措置の準備を進めている。セルビアの現地職員は在宅勤務の手段を講じて、現場では出入りする者への体温検査や登録制度を設けている。また、職員の出張や長距離移動も取りやめ、スタッフの出入りを控えるなどの排他的管理を実施している。Peggy銅金鉱山で一部建設作業員が不足している点については、可能な限り現地で作業員の新規募集や、Bor銅鉱山の職員や離職職員を採用する等の方法で解決に取り組んでいる。

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