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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2020年4月2日 シドニー Whatmore康子

豪:WA州の鉄鉱石産業、COVID-19流行においても人的移動に対する規制の対象外で操業縮小には踏み切らず

 2020年3月26日付けの地元メディアによると、Rio Tinto、BHP、豪Fortescue Metals Group社などWA州で鉄鉱石事業を行う企業は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により各州で人的移動に対する制限が強まる中も、現在のところ鉱業労働者はその対象外とされているため、操業縮小には未だ踏み切っていない。金融機関Macquarie Groupのアナリストは、カナダや南アフリカなどではCOVID-19の感染拡大防止のため鉱業活動に対する規制が発令されたが、豪州は比較的規制が緩いため今後も豪州の鉱業は通常の生産量を維持するだろうと予測している。Fortescue社は、同社がWA州Port Hedland港から出荷する2020年の鉄鉱石出荷量は目標に沿ったものとなり、Iron Bridge鉄鉱石鉱山やEliwana鉄鉱石鉱山の開発も遅延は生じないと予測する一方で、COVID-19への対策として豪州東部からの人員移動にはチャーター便を利用するなどして対応中としている。

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