中国：中国国内、初の「レアアース市場管理方法」を公表

　安泰科によれば、2020年3月13日、包頭市人民政府は、「包頭レアアース製品取引市場管理方法(暫定案)」を発表、同日施行した。レアアース取引市場の原則、市場本体、取引活動、紛争の解決、市場への監督管理等について明確に定めており、国内初めてのレアアース取引市場管理に関する規範的文書となる。中国は、国内レアアース埋蔵量、生産量及び消費量のすべてで世界第1位を占めている。しかし、レアアース元素の特殊性能や技術開発水準の制約、アンバランスなレアアース鉱物配分、幅広く製品が活用されるものの使用量が少ない、産業規模が小さいといった理由で、取引方法は古いままで価格設定スキームの不完備等が生じ、中国国内のレアアース製品価格は十分に価値を反映できないという課題があった。レアアース資源を保護し、市場化の方法で資源を合理的に配置させ、レアアース業界の持続可能な成長を実現するために、包頭市政府は当該管理方法を発表した。包頭レアアース製品取引所を利用してレアアース取引市場の規範化を図り、中国レアアースにおける国際価格設定権及び発言力向上を目指してバランスの取れたレアアース資源の利用を実現させることで、資源優位から経済優位への転換を図る。