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豪:WA州がCOVID-19蔓延防止策として他州からのFly-in Fly-out労働者に対する越境制限を強化、NSW州からの入州は禁止
2020年3月30日付けの地元メディアによると、WA州では州政府やWA州鉱物エネルギー会議所(CMEWA)が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延を防止するため、他州からのFly-in Fly-out(FIFO)勤務体制による労働者への越境規制を強化している。同州政府は同月24日より州境を閉鎖したが、鉱業を含む必要不可欠なサービスや労働者はその対象外とし、主にQLD州やNSW州など東部州から来るFIFO労働者には14日間の自己隔離義務も免除していた。WA州政府は、COVID-19感染者が全国で最も多いNSW州からのFIFO労働者がWA州に入州することを既に禁じているが、CMEWAは今般、この自己隔離免除がWA州政府により数日中に廃止されるだろうとの警告を同会議所の加盟企業に発している。この規制強化により、同州で鉱業活動を行うBHP、Rio Tinto、豪Fortescue Metals Group社などは、既に進めているFIFO労働者のシフト調整をさらに強化する可能性があり、CMEWAのPaul Everingham CEOは「鉱業企業は感染防止のため労働者の座席間を空けることが必要となり、交通機関の増便が生じることや、生産性低下によって単位コストが増加するだろう。」と予測している。
